具体的に計画しよう

 
 一定期間、何かに継続的に取り組んで、ある程度の成果を挙げたいと思うなら、「具体的な計画を立てること」がすごく大切だと思う。
 「自分には根気がない、だから何をやっても続かない」と言っている人の多くは、根気とかそれ以前に、計画作成を怠っているのが問題なのではないか。事前に戦略を練って、具体的な目標と行動プランを作ることを怠っているから、どうしても日々の取り組みが発散的になって、当然ながら途中経過において小さな成果も積み上がらず、「なんかやってても無駄な気がするしもういいや」となってしまうんじゃないか、と思う。


 僕がその典型だと思うのが「ダイエット」である。
 「あぁ、腹の肉がやばい、ダイエットしなければ…」とか言っている人がいっぱいいる割に、具体的なダイエット計画を立てて、日々「実行→反省」のサイクルを回しながら取り組んでいる人は、ほとんどいないと言ってもいいんじゃないだろうか。
 
 大抵の人は、「痩せなきゃ、痩せなきゃ」と言うわりに、実際に行動面を見てみると、

 ・なるべく間食をしない(欲望に負けたときは間食可)
 ・なるべく暴飲暴食をしない(欲望に負けた時は暴飲暴食可)
 ・気が乗ったときだけ単発的な運動をして満足感を感じる

 という、「そりゃいつまで経っても成果は出ないだろうな」と言いたくなるような「ダイエット」の仕方をしている。こんな気まぐれ任せな状態で、「今日はいっぱい食べちゃったから明日は夜まで飯抜こう」なんてやってたって、成果が積み上がっていくわけないし、ダイエットが続くはずがない。明日もし我慢できたとして、どうせまたその次の日は気まぐれで暴飲暴食するんだから。
 
 「だって根気が続かないんだもん」というのなら、最初から根気良く続けられるような具体的なダイエットプランを立てるべきではないか。
 そもそも自分には本当にダイエットが必要なのかをまず考える。必要だと思うなら、自分にできる範囲で1番効率的に痩せられる方法とは何なのかを調べる所から始める。それが分かったら、「毎日30分ランニング」、「1回の食事のカロリーは○○キロ以内に収める」、「間食は1日チロルチョコ3個まで」等の具体的な日々の行動指針を決める(「なるべく食べない」とか絶対意味無い)。それで一定期間ごとに成果を振り返って、想定した結果が出ない場合はやり方を変えることを考える。こうしないといつまでも同じこと繰り返すだけ。
 
 
 
 要はダイエットに限らず何事も、「やるならやる」、「やらないならやらない」で、はっきりさせた方がいいと思いますよ、ってことです。人間の一生も、一日の時間も、そして体力も精神力も、サクマ式ドロップスの中身と同じで、限りあるもの。「行きあたりばったりで中途半端に毎日少しずつ辛い思いして何の成果も出せず」じゃ、時間と精神力の無駄遣いでしかないと思うのです。頑張る気がないなら最初から頑張らないで、そのエネルギーを他のことに向ける方が、きっと幸せでしょう。