沖縄に行きました

 
 9月4日から2泊3日で沖縄旅行に行ってきました。
 
 
 首里城などの観光スポットを歩いたり、海に入ったり、美味しいものを食べたり、とても充実した旅行でした。
 

 
 中でも印象に残ったのが、『琉球村』という、「沖縄の文化を体験する」のが主旨のテーマパークにて、「ハブとマングースショー」を見たことです。
 
 
 動物が大好きな僕は、琉球村テーマパークの中を歩いているときに、「ハブとマングースショーはこちら」という案内板を偶然見つけ、初めてプロ野球を生で観戦できることになった野球少年のように胸を躍らせたのです。案内板に従って歩き、ショーの会場に着いて、400円の追加料金も全く躊躇わずに支払い、中に入りました。

 会場は小学校の教室くらいの薄暗い部屋でした。客席の前方には、50〜60歳くらいのおっちゃんと、透明なケースの中に仕切り板を隔ててそれぞれ収められている、ハブとマングース。おっちゃんは箱の中のマングースに霧吹きの水をかけ、マングースを興奮状態にさせます。僕の胸はポップコーン工場のように更に高鳴りました。

 ショーの時間が来て、おっちゃんが話し始めました。


「皆さんこんにちは。(中略)10年前、動物愛護法により、ハブとマングースの対決ショーは、法律で禁止されました。そこで今日は、ヘビの捕まえ方講座を私が実践し、そのあと、ハブとマングースの対決ショーを3D映像によりお届けします」
 
 
 !?
 
 
 3D映像?


 ……。


 あなたが何を言っているのか僕には分からない。
 
 
 そんな僕の戸惑いをよそに、箱の中のハブとはまた別のヘビを傍らの木箱から取り出し、蛇を鉄の棒でつついたり手でつかんだりしながら、蛇の捕まえ方講座を10分ほど繰り広げるおっちゃん。
 
 
「以上でヘビの捕まえ方講座は終わりです。では最初に言いましたように、ここからは、3D映像によるハブとマングースショーをお届けします」
 
 
 おっちゃんの後方床下からスクリーンが出現しました。
 

(な、なるほど…対決をやるのはもう無理だから、まだショーが法律で禁止されていなかった頃に行われていた対決の映像を流すんだな…!)


 スクリーンが光を浴び、映し出される 3 D ア ニ メ ー シ ョ ン 映像。
 
 
 ……。
 
 
 そうか、そういうことなのね…。
 
 
 NHKの「大自然の動物特集」のオープニングみたいな、熱帯雨林を上空から見た感じの映像に合わせた「この弱肉強食の自然界では、様々な動物が…」的なナレーション、森の中で対峙するハブとマングース、20秒くらいのあっけない戦闘の末、ハブにとどめを刺すマングース。それらの映像すべてが、「大体15年前くらいの3Dクオリティ」なアニメーションによって流され、「ハブとマングースショー」はめでたく終演しました。
 
 
 …。
 
 
 てか、おっちゃんがマングースを興奮させてたのは何のためなの!?
 
 
 
 ハブとマングースショーのエピソードが長くなりましたが、もちろんその他にも、ここに書き切れない色々な体験をして、全体的に沖縄、すごく楽しかったです。

 行く先々で、人と自然の温かみを感じられて、日本国内でありながら、異国にいるような気持ちにもさせられる独特の雰囲気があり、日常の悩みもしばしのあいだ忘れられる。悩みが小さなことのように思える。そんな不思議な力を、沖縄という場所は持っているなぁと、感じました。これからの人生で、まだまだ何度も行きたいですね。
 
 
 
 あと、海に入ったときの日焼けあとがひどいです。もう3日経つのに、背中の赤みがいっこうに引かず、紙やすりでこすられているかのような痛みがずっと続いています。このヒリヒリ段階を経て皮ズルムケ段階がやってくるのかと考えると本当に思いやられます。