写真

 
 そろそろデジカメというものを買うべきかどうかと思案している。否、もっと根本的な所から言うと、「写真を撮る」という習慣を自身に定着させるべきかどうかを思案している。

 
 僕はこれまでの人生、あまり写真を撮らずに過ごしてきた。携帯電話やスマートフォンのカメラ機能を、本当に気が向いた時に使うくらいである。大体それも月に1〜2回くらいしか使わないんじゃないかな。

 と言っても、写真自体が嫌いなわけではなくて、むしろ好きである。自分が過去に撮った数少ない写真を見るのも楽しいし、mixiなどのフォトアルバムに載っている友人の写真を見るのも楽しい。思い出が「写真」と言う形で鮮明に記録されていくことは、とても尊いことであると感じる。
 

 ではなぜあまり写真を撮らないのかというと、正直煩わしいのである。「写真を撮る」という習慣を一度身に付けると、非日常的な経験の中に身を置く度に、その都度何回もカメラを取り出して(もっと言えばそもそも出発の都度カメラを持参して)、いちいち記録に残していくという作業を自分に課すことになる。そうなってしまうと、その日の出来事、空気、景色、人々、など全てをひっくるめた楽しみを、心行くままに自由に享受できない気がしてしまう、と言ったら大げさだろうか。「節々で撮らなきゃ」という思いに縛られそうな気がするんだよね。


 とは言え、大学生活終盤に来て、いまここでの暮らしを一緒に過ごしている人達との時間も残りわずかなんだなーと思いながら遊んだり、色々な所へ旅行したりしたときに、「この景色の1つ1つを視覚的に実感することはもう無いし、ひょっとしたら将来、この瞬間のことを思い出すこともなくなるのかもな」などとを考え始めると、やっぱり写真を撮らないのはもったいないような気もしてくるのだ。うーむ。
 
 
 
 …正直、SNSやクラウドの発達を考えれば、わざわざ自分で撮らなくても何とかなるんじゃね、とも思っちゃうんだよね。ミスター他力本願。
 
 
 
 
 何この「女性から見たダメ男ナンバー1、スーパー優柔不断ボーイ」みたいな日記。